
香川県議会の議会運営を調査しました。
詳細は、視察報告書に譲って、特に参考になった点について触れます。
・プロパーの職員
香川県議会では、過去に議事録を起こす書記を正規採用しており、今回説明を頂いた議事課課長は、香川県議会一筋37年のプロパー的な立場でした。
議会運営の説明を受け、意見交換をしていても、なぜ規約が変わったかといった当時の議会背景までもご存じで、私の理解も大変深まりました。
通例、議会事務局の職員は、行政側からの出向であり、数年すれば行政に戻ります。これが、議会の行政に対する積極的な調査を行え理由とされることもあります。
参考になる事例です。
・委員会のインターネット中継
もう一点、特筆に値するのは、常任委員会のインターネット中継です。本会議の中継を行う議会は珍しくありませんが、常任委員会の中継は、私の知る限り、都道府県議会で全国初の事例であると思います。
常任委員会という実質的な審議の場が、県民に広く開放されることで、議員の委員会に臨む態度も大きく変わったとのことです。
神奈川県議会でも導入を検討する必要があります。
また、香川県議会は、都道府県議会の中では唯一、一日一委員会制をとっています。複数の常任委員会が同日で開催される神奈川県とは逆に、委員会を重複させずに開催しています。他の委員会を傍聴したいという議員の要望があるようです。
徳島県議会

徳島県議会の議会運営を調査しました。
・開かれた代表者会
各議会には、各会派の代表者が意見交換を行う代表者会(呼称は各議会異なる)があります。通常は非公式で行われ、時にはこのために議会運営委員会が形骸化してしまうといったことも意見としてはあります。
徳島県議会では、代表者会はマスメディアに公開されて行われています。市・県議会と私が知っていた代表者会は非公開が原則であったため、興味深く感じました。非公開にする必要がある場合は、別途その旨行うようです。
・CAVT中継
徳島県では、CAVTの普及率も高く、またCATVの申し出により無償で議会中継が行われています。議員もこれを意識して、議会中継に臨む者が少なくないとのことでした。
神奈川県のCATV局においても同様の取り組みができないかを検討する必要があります。
徳島市議会
徳島県の首位都市であり、バスや水道などの企業会計を独自に有しているため、人口規模は約26万人(大和市は22万人)にも関わらず予算規模は800億円(同500億円程度)以上でした。
職員の方と意見交換をさせて頂きました。