
写真:結核についての説明を受ける様子
調査報告書はこちら(PDFファイル)です。
以下は循環器・呼吸器病センターの調査報告の抜粋です。
第1節 調査の概要
循環器呼吸器病センターを訪問し、所長以下職員の方々から説明を受けた後、センター内の視察を行った。
第2節 循環器呼吸器病センターの概要
循環器呼吸器病センターの概要
昭和29年、結核療養所として開設。昭和51年、県立長浜病院と改称。昭和63年、県立循環器呼吸器病センターと改称。
第3節 センターの現状と課題
センターの現状
同センターは現在6つの主な取り組みを柱としている。地域連携、予防と早期発見、社会的ニーズ、低侵襲(体にやさしい治療)、先進医療、結核治療である。
課題
同センターの課題は、施設・設備の老朽化である。例えば放射線治療設備(写真下)についてはメーカーの修理品保管期間も過ぎてしまい、今後新たなる故障が生じた場合、治療自体が中断してしまう可能性が指摘されていた。このような部分については中長期的な視点から予算措置を講じる必要がある。
次に、設置条例の改正の必要性がある。例えば高所得者を対象にした病室は県の積算基準に依っているため、民間基準では10万円近く差額ベッド代を徴収できるにもかかわらず、3万円程度の料金になっていた。料金の上限を上げても利用が見込めるとの意見もあり、早急に対応する必要がある。
また、結核病棟における人員不足が挙げられていた。近年の結核患者の傾向として、高齢者が大半を占めるため、通常の患者と比較して人員を要するためである。この点については、県が結核対策を如何に政策的に位置付けていくかにもよるが、検討する必要がある。