調査活動

県政調査2日目〜久留米市セーフコミュニティの取り組み

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県政調査2日目〜久留米市セーフコミュニティ

 

福岡県久留米市を訪れ、安全安心推進課の職員より、セーフコミュニティの取り組みについてお伺いしました。

 

セーフコミュニティとは、「けが」や「事故」など日常生活のなかで私たちの健康を阻害する要因を「予防」することによって、安全なまちづくりを進めているコミュニティのことです。 WHO地域の安全向上のための協働センター(WHO Collaborating Centre on Community Safety Promotion)が提示している7つの指標をクリアした時点で「セーフコミュニティ申請書」を提出します。その後、申請書と現地視察による審査を経て、セーフコミュニティの7つの指標を満たしているとみとめられたコミュニティが「セーフコミュニティ」として認証されます(一般社団法人日本セーフコミュニティ推進機構ホームページより)。日本国内でも、いくつかの自治体が認証されています。

 

久留米市では、セーフコミュニティ推進協議会を市内各種団体などで構成し、以下の8つの分野について取り組んでいます。

 

①交通安全

②児童虐待防止

③学校安全

④高齢者の安全

⑤防犯

⑥DV防止

⑦自殺予防

⑧防災

 

ここで率直に思うのは、これらの分野の取り組みは、程度の差はあるかもしれませんが、各自治体で行われています。あえてセーフコミュニティと名付けて取り組む意味はどのような意味があるのでしょうか?

同推進機構のホームページのホームページでは以下の特徴が述べられています。

特徴1:地域主体で、分野の垣根を超えて様々な部門が連携して地域の安全向上に取り組む仕組み

特徴2:安全向上のためのプログラム、実施の経過、取組の成果を評価する仕組みがある。

 

どちらの特徴も当たり前のことですが、逆に言えば、これらの取り組みをしっかりと行えていない自治体が少なくないというのが、セーフコミュニティという活動が進められている背景にあると、私自身が議員として行政に関わってきた経験も踏まえて、考えました。

 

では、久留米市において、セーフコミュニティの認証を受けた後と前で何が変わったのかという点について、関心を持ちました。

 

職員の方からのお話であったのは、国際的な認証制度があることで住民や団体を巻き込む時のわかりやすい目標となるとのことでした。

なお、認証のためには5年に一回の手続きを踏まなければならないなど百万円単位の予算が必要となるそうです。

 

認証の有無よりも、データ的な指標に基づき施策を展開し、検証を行うという点で大変参考になりました。

 

千里の道も一歩から

 

神奈川県議会議員

 

菅原直敏