県政調査3日目〜久留米大学がんワクチンセンター

久留米大学がんワクチンセンターを訪問し、伊東恭悟センター長より、お話をお伺いしました。
久留米大学がんワクチンセンターは、平成6年より新規癌抗原の研究から始まる一連の久留米大学の研究の取り組みの流れの中で、平成25年に設立されました。
がんの代表的な治療法には、外科療法、化学療法、放射線療法があり、第4の治療法としてがん免疫療法が期待されてきました。しかし、世界中で行われているがんワクチンの開発は非テイラーメイド型であり、その多くは開発に苦戦をしており、テイラーメイド型のワクチンの開発を久留米大学では進めてきました。平成12年にテイラーメイドペプチドワクチンの臨床研究を開始しました。
その特徴は臨床と研究を同時に行うことであり、平成21年にはがんワクチン外来が開設されました。
国内外のメディアに取り上げられたこともあり、日本全国だけでなく中国や台湾を中心とした東アジア圏の国々からも患者が訪れるようになっています。
今まで、一昔前は大学初のベンチャーは製品の一つも作れないと言われることもあったそうですが、久留米大学の事例が示すように、段々とその芽が出始めているとのことでした。
この過程で非常に助かった支援は、福岡県からの支援とのことでした。特に知事のサポートが大きかったとのことでした。
研究・臨床・製品化の一連の流れや、自治体の果たすべき役割について、知見を得ることができました。
千里の道も一歩から
神奈川県議会議員
菅原直敏