調査活動

フライブルクの調査から感じられたこと

 フライブルクは、私がかねてから訪問したかった場所の一つである。今まで多くの文献研究を行ってきたが、特に11月5日にフライブルク在住の環境ジャーナリストのドイツの環境政策に関する講演を聴いてからはその思いはさらに強くなった。
 実際に訪れてみての感想であるが、よい意味で私の期待を裏切ってくれた。街は20万人都市であり、私の住まう大和市の23万人と同等であるが、街の活気や街並みの整然さは比較にならないほどであった。学生街ということも関係するのかもしれないが、午後4時くらいにも関わらず市内の中心部は人でごった返していた。日本の20万人として街の中心部にここまで人が集う街があるだろうか。また、街中に華美な行き過ぎた看板がないことが景観に一役買っていた。日本の街並みは無秩序な看板設置によって景観が破壊されていると私は日々感じている。景観は街の財産である、このような景観保全の意識を住民もそうであるが、議員が率先して持つべきではないかと考える。

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写真:トラムすらも囲んでしまう人の多さ

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写真:トラムの乗客も非常に多い
 このような街づくりを可能にしているのは、住民の意識の高さと明確な目標と戦略に基づいた都市計画によるところが大きい。最新のエコ技術を駆使した住宅群が並ぶヴォーバン地区を視察したが、この地区の取り組みなどはまさに戦略的な都市計画の賜物である。神奈川県でも藤沢市などでスマートシティの取り組みが始まりだしたが、多くの参考になる部分があるのではないかと考える。
 また、ヴォーバン地区はトラムもしっかりと街づくりに組み込まれており、住宅街の中には、緑化された軌道が貫いている。この緑化された軌道とヴォーバン地区の可愛らしい住宅の共存は掛け値なしに素晴らしい景観であると感じられた。視察を共に行った議員達も異口同音にこの地区を褒めていた。

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写真:ヴォーバン地区

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写真:ヴォーバン地区の前にあるトラムの軌道、全て緑化されている
 フライブルクの環境における取り組みも至る所で見られたが、やはり街づくりと一体に進められている部分が成果を上げている主因だろう。また、市民の意識の高さからサッカースタジアムの天井に備えた太陽光パネルに対する投資が集まってしまうことも、法律が後押しをしたとは言え素晴らしい(サポーターには別段の投資促進策をサッカーチームがうったようであるが)。
 説明にあたってくれたAndrew F.Kraftさんは大変親切な方で、サッカースタジアムの屋上に登らせて頂いただけではなく、サッカー場内も案内して頂いた。余談であるがFCフライブルクには矢野貴章という日本人選手が活躍している。

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写真:サッカースタジアムの屋根に取り付けられた太陽光パネル

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写真:サッカースタジアム内も見学
 百聞は一見にしかずという言葉があるが、フライブルクに関する書籍は多く日本でも出版されているので、それらで百聞した上で、じっくりと一見することをお薦めしたい場所である。この空気感は書籍だけでは伝わらない。