社会問題総合対策特別委員会が開催されました。私は委員長として出席しました。
同僚の安川有里議員が会派を代表して、自殺対策等について質疑を行いました。
委員長として聞いていると、同僚の質疑が客観的に見れます。4回目の委員会ですが、着実に成長しているのがわかります。
ところで、他の会派の質疑の中で「ボケた方が得」的な発言がありました。認知症にかかったおばとそうでない父親を見て、認知症にならない場合は加齢による至らなさに悩む事が多いが、認知症になればそのことにすら気付かないので幸せであるという意味でした。
次に他の会派の議員が「認知症になったからといって、至らない事に気付かないことはないですよね」という旨の質問をして、当局が「認知症の人も悩む」旨の答弁をされていました。
実はこのやり取りは、認知症を考える上で非常に意義深いやり取りでした。前者の質疑において質問者は自分が認知症に対して体験として感じた事を述べたので、それなりに説得力がありそうなのですが、ここには大きな誤解がありました。そして、認知症サポーターでもある委員がその後、その過ちを正すための質疑を行いました。仮に後者の質疑がなければ、認知症に対して「ボケた方が得」的な考えを持った人が議員や職員の中にも出たかもしれません。認知症サポーターの意義が発揮された場面でした。ただ、決して前者の議員が悪い訳ではなく、不理解であっただけなのです。
この後、会派内でもみんなで認知症サポーターをとったらどうかという話題もあがりました。
認知症サポーターとは認知症について理解し、認知症の人や家族を見守る人のことです。90分間の養成講座を受ければ誰でもサポーターになることができます。