調査活動

Facebookの学校現場での利用を模索

20120531nie.jpg

シンガポール国立教育研究所(NIE)を訪れました。
教育現場におけるICTの活用についての研究と事例を調査する為です。
4つの事例をご紹介頂きました。SNSの学習現場への応用、歴史学習へのブログの有用性、掲示板的サーヴィスを用いたディスカッション、独自に開発したグループ落書きツールなどです。
日本ではこういったことを真剣に研究・検討する事自体がなさそうですが、シンガポールでは国立研究機関で真剣に議論されています。如何に効率的かつ効果的に教育の質を高めていくのかということが国家の存亡に関わるからです。
また、シンガポールではメリットとデメリットを抽出して、利用する事を前提にデメリットを如何に低減するかを検討しています。この視点は非常に重要ですが、日本の場合は少しでもデメリットがあると、物事は前に進まなくなります。つまり先送りです。
Facebookの教育現場への導入の検討自体は発想としてはそんなに目新しい事であるとは思いませんが、シンガポールの教育におけるICTの活用の一つの方向性の象徴的な部分であると感じました。オンラインで、生徒の学習の進捗管理や状況把握等、様々な可能性を模索している事が感じられます。現在は、大学の教室で実際の実験を行っているとの事でした。
他にも、生徒にあたかも実際の歴史家になったかのようにブログに歴史を記述させていく取り組みは、非常にユニークです。この取り組みにおいて生徒は批判的な視点を得る事ができると想定しているそうです。

20120531nie2.jpg

写真:箱根細工の箱を開けるのに試行錯誤する教授陣
最後は簡単に神奈川県の紹介を私の方からさせて頂き、箱根細工の箱等神奈川県の物品を贈呈しました。箱根細工のトリックには教授陣皆が熱心に挑戦していました。