ヴィラ愛成(グループホーム・小規模多機能型居宅介護/大和市東)を視察しました。母体は横浜市瀬谷区の社会福祉法人愛成会です。
グループホーム併設型小規模多機能型居宅介護という大和市ではスタンダードなタイプです。
ケアマネジャーから概要を伺った後、施設内を見学しました。ちょうどオカリナを吹くボランティアの方と共にデイサービスと入居の利用者様たちがレクリエーションに勤しんでいました。
1.アニマルセラピー
この施設の特徴はアニマルセラピーを取り入れている点です。訓練されたセラピー犬が、利用者様たちに癒しを提供しています。施設の年間計画にも位置付けられ、予算化されています。非常に好評でセラピー犬を目当てに施設に遊びに来られる方もいるそうです。
残念ながら今回はセラピー犬が来る日ではなかったので、彼らには遭えませんでしたが、一般犬ではなくセラピー犬を導入しているという点で非常に興味深い取り組みです。
ちなみに、私は小さい頃に噛まれたことがあり犬が少しだけ苦手ですが、最近は恐る恐るですが戯れられるようにはなりました。
今度はセラピー犬を見てみたいです。
2.利用者本位
この施設の良い点は利用者本位を追求している点です。
この施設では、利用者様たちが自発的に大和駅に続くプロムナードの清掃ボランティアをやっています。なんと、この取り組みはある利用者様の提案から始まったそうです。「まだまだ動けるのだから、人の役に立ちたい。」との思いからです。最初は数名だったそうですが、今では多くの方々が参加しているそうです。
また、利用者様達の楽団(?)、部活(?)のようなものが最近編成され、他の施設にボランティアで演奏をしに行く予定もあるとのことでした。
このように主体的に何かをしようとする利用者様達も素晴らしいのですが、働き手の立場で見るとこのような利用者様達の思いを実現していくことを許容している点がすごいと思いました。
施設はややもすれば、利用者様達の行動を制限しがちです。事故などを恐れるからです。しかし、この施設ではそういった恐れも承知の上で職員の方々のご尽力もあり、このような利用者本位の取り組みが行われているのだと感じました。
3.電子化
この施設では、記録などにタブレット端末を用いています。記録の電子化はデータの統計的活用や記録の効率的管理の点で優れているのですが、職員の中にも使いこなせない者がいたりするので(技術面より心理面での導入障壁が高い)、中途で導入することには困難が伴います。
この施設も中途導入でしたが、研修会をするなどして職員も使えるようにしむけてきたとのことでした。
ビッグデータというと大げさですが、この結果利用者様の生活サイクルもデータ的にわかり、より良い介護に繋がっているとのこと。私の職場にも欲しいです。
また、利用者様達も自由に使え、動画を見たりカラオケをしたりもできるとのことでした。
お忙しいにも関わらず、ご丁寧に対応して頂いたホームマネージャーの下澤さん始め、職員のみなさん、ありがとうございました!!
大和市内訪問施設・活動:6件
大和市外訪問施設・活動:6件
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