伊藤大貴横浜市議のご紹介で、東京都世田谷区にあるタガヤセ大蔵(社会福祉法人大三島育徳会)を視察しました。伊藤市議は現在空き家のリノベーションによるコミュニティ作りも専門としており、私が専門とする介護・福祉との初コラボの視察でもあります。途中からは弁護士で全衆議院議員の椎名つよしさんも合流しました。
「あなたが あなたらしく 生活できるように 地域をタガヤします」という事業所理念は、地域の人と人を繋ぐハブのようなもの。
1.空き家×介護
築年数が何十年と経過した賃貸アパート。世田谷区といえども駅から遠いと、なかなか入居者は入りません。リフォームをしても人が入らない。家賃を下げればまだ入居者は来てくれるけれど、このままではいつかは家賃はゼロになるのでは?
そのような中、家主の安藤さんは壊した部屋を貸してから内装を入居者とともに作る賃貸部屋を始めました。リフォームならず、リノベーション。そうすると、家賃を下げたわけでないにチラホラと人が入り始めるようになり。各々の入居者がそれぞれ好きな部屋作り。
すると、隣の部屋が気になるのか、住民同士が横のつながりをつくっていくようになりました。遠かった距離も自転車で行けば気持ちいい、だったら自転車置き場が必要だよね、と住民のみんなで自転車置き場を増築。その内、バーベキューをやったり、畑を作ったり。
気づいたらそこにはコミュニティができていました。
この発想を安藤さんの別の物件で始めたのが「タガヤセ大蔵」。二階建てのアパートの一階部分ん3部屋をつなげ、地元の社会福祉法人とコラボして、素敵なデイサービスを作りました。
2.人と人のつながりを耕すデイ
このデイサービスの月間スケジュール表を拝見すると、多くのボランティアの皆さんが関わってくれていることが一目瞭然。認知症カフェや音楽など、いろんな人たちが関わっています。
地域の面白い人たちが集まってきています。タガヤセ大蔵の素敵な絵も絵描きさんがお仲間にいたそうです。
3.やはりマネジメント
リノベーションした物件を運営していくには、しっかりとしたマネジメントスキルが重要だと改めて感じました。この物件も3つの部屋を繋げて改築するときに、デイサービスの事業所が年間いくらまでの家賃ならば払えるのかという逆算によって内装にかけるお金も決まりました。
投資案件としてもしっかりと機能するスキームが存在します。ここら辺の経営感覚は今の介護・福祉事業所に最も必要なもの。
今回はリノーベーションや空き家対策等、私が最も勉強したいものさわりだけですが勉強することができました。
視察にご対応頂いた安藤さんはじめ職員・利用者のみなさん、ありがとうございました!
千里の道も一歩から
大 和市内訪問施設・活動:10件
神奈川県内訪問施設・活動:9件
神奈川県外訪問施設・活動:6件
タガヤセ大蔵の紹介記事(greenz)
タガヤセ大蔵のHP